不動産屋で近年増加傾向にある、店頭ディスプレイについて取り上げ、その概要やメリット等をご紹介していきます。
販促活動や集客増加のための施策の一環として、店頭ディスプレイを設置する不動産屋も増えています。
実際にそういったディスプレイを設置することによって、どういったことが期待できるのかについて、わかりやすくご紹介していくので、参考にしていただければと思います。
運営する店舗の立地や客層によって効果が変わってくる部分もありますが、一般的に店頭ディスプレイを設置することによって考えられるメリットについてご紹介していきます。
ディスプレイ設置を検討している店舗もそうではない店舗も、その効果を知っておくことで、今後の店舗運営につながっていくのではないでしょうか。
※この記事は約5分程度で読めます。
不動産屋が設置する店頭ディスプレイの主たる特長
昨今の不動産屋では、店頭ディスプレイを設置するケースも増加傾向にあります。
従来とは異なるタッチパネルタイプのディスプレイによって、販促活動を行うことができるツールです。
都心部などを歩くと、最近では様々な場所でモニターを見かけるようになりました。
例えば、駅はその代表的なスポットです。
都心部の駅に行くと、テレビモニターによって、様々な商品が宣伝されていることもあります。
これらは、商品宣伝に限ったことではありません。
電車の運行情報に関する情報を、モニターで流すという事例も多く見受けられます。
また、駅構内だけではなく、地下鉄駅の柱に、ディスプレイモニターが設置されているケースもあります。
そこでも、様々な商品情報が宣伝される傾向にあります。
多くのディスプレイは、さながらスマホのような形状をしています。
遠くから見ると、壁や柱などにスマホのディスプレイが取り付けられているようにも見えます。
そういったディスプレイによる宣伝も増えていますが、冒頭でも述べた通り、昨今では不動産屋などで、店頭ディスプレイを設置する傾向が高まってきています。
そもそも実店舗の近くには、様々な不動産物件があるでしょう。
その時点でおすすめの物件情報が、店頭ディスプレイによって宣伝されることは多々あります。
また、不動産屋に関する会社情報を、ディスプレイによって明示するケースもあります。
たいてい、宣伝活動のために店頭ディスプレイが活用されています。
店頭ディスプレイはネット接続可能
そして、店頭ディスプレイには、ネット接続に関する特徴もあります。
いわゆる、インターネット接続されたスマホと考えても良いでしょう。
ネット接続された状態なので、当然WEB配信も可能です。
したがって、不動産屋の公式サイトで流した情報を、ディスプレイに流すこともできます。
店頭ディスプレイで動画の配信が可能
また、販促活動には動画を用いることもあります。
何かしらアピールしたいことがある時は、静止画で宣伝するより、動画の方がわかりやすいところに優位性があります。
それも、ネット接続されたディスプレイによって流すことができます。
全国ネットワークの店舗の情報も、店頭ディスプレイで流すことができます。
東京地域にある不動産屋の実店舗が流した情報を、同時に大阪地域の実店舗で流すことも可能です。
そういった意味で、独自のネットワークを構築して、宣伝活動を行えるツールでもあります。
ただし、従来の紙媒体などの方法と違って、イニシャルコストも高めになることがあります。
紙媒体は初期費用が低めに抑えられることもありますが、店頭ディスプレイはやや高めなケースもあります。
その辺の費用対効果を検証しつつ、ディスプレイの利用を検討していくのが良いでしょう。
店頭ディスプレイに関する主たるメリット5選
1.顧客への興味付けを行う
では、不動産屋が店頭ディスプレイを設置するメリットはと言うと、まず通行人への興味付けが挙げられます。
そもそも不動産屋としては、物件情報を積極的にアピールしたいと考えています。
ところが、従来の紙媒体では、なかなか興味を惹きつけるのが難しいこともあります。
紙媒体による宣伝は、すでに多くの不動産屋が採用しています。
よほど魅力的な物件でもない限り、なかなか通行人が足を止めて見てくれるケースは少ないでしょう。
ところが、タッチパネル型のディスプレイでは、珍しさといった特長があります。
そもそも現時点で増加傾向にあるとは言え、店頭ディスプレイが設置された不動産屋自体が、まだ少ないという事実は否めないでしょう。
それだけに、店頭ディスプレイを設置しているだけで、目立ちやすいというメリットがあります。
ですので、新規顧客に対する興味付けを行えるというメリットがあると言えます。
2.動画を用いて物件情報をPR
第1段落でも少し触れた通り、店頭ディスプレイなら動画を用いてアピールすることもできます。
例えば、物件情報をアピールするにしても、できるだけ多くのアングルからの情報提供をしたいと思う物件もあるでしょう。
単に正面部分から撮影した画像だけでアピールするとより、側面や天井部分から撮影した動画などを用いて宣伝してみたいと考えることもあるかと思います。
それを実現させてくれるのが、店頭ディスプレイです。
3.物件を探す側の手間が省ける
さらに、物件を探す側にも手間が省けるというメリットがあります。
店頭ディスプレイでは、物件検索を行うことができます。
第1段落でも触れた通り、それはネット接続されているからです。
ディスプレイには検索機能があり、実際にパネルに触れてみることで、近くの物件などを検索することができます。
それは、QRコードなどとも連動しているので、携帯電話などに情報を転送することも可能で、それだけスムーズに物件探しができるというメリットがあります。
従来の紙媒体の宣伝方法と比べれば、物件の探しやすさは格段にアップするでしょう。
4.店舗スタッフの紹介で顧客獲得
また、店頭ディスプレイでは、会社案内などを流すこともできます。
その不動産屋で働くスタッフの自己紹介を、モニターで流すことも珍しくありません。
1人でも多くの顧客を獲得するとなると、スタッフの紹介が必要なこともあるでしょう。
それもスムーズに行えるのが、店頭ディスプレイのメリットといえます。
5.物件の周辺施設情報を提供可能
さらに、物件近くの施設情報なども明示することができます。
そもそも、不動産物件を探す側にとって、学校やお店、病院など、様々な施設の有無や物件からの距離は重要なポイントとなるでしょう。
そういった情報もディスプレイを使えば、簡単に表示することができます。
ですので、周辺環境などをアピールしたい時にも、店頭ディスプレイはとても便利です。
店頭ディスプレイ設置によるデメリットと売上アップに関するメリット
初期費用が高い
では反対に、不動産屋にとって店頭ディスプレイを設置することによるデメリットについて考えていくと、まず初期費用に関する問題があります。
確かに、店頭ディスプレイはとても高機能な宣伝ツールです。
従来の紙媒体による方法と比べれば、多彩な販促活動が可能なのは、ほぼ間違いないでしょう。
しかし、紙媒体と比べると、初期費用はやや高めになる傾向があります。
高機能なのは魅力的ですが、初期費用の高さを考慮すると、ややハードルが高いと感じる不動産屋も目立ちます。
具体的な費用の内訳としては、まず、ディスプレイ本体の費用があります。
それに加えて、ディスプレイに付随する様々な設備なども購入する必要があります。
設置する上でラックや、様々なケーブル配線などの設備が必要となると、まとまった費用が生じることも多くなります。
また、初期費用だけでなく、運転資金に関する問題もあります。
会社を経営するとなると、様々な運転資金が生じることは、ほぼ間違いないでしょう。
それは、店頭ディスプレイに関しても同じことが言えます。
例えば、ネット接続して情報を流すとなると、少なくとも電気代を確保する必要があります。
夜間も表示しておくとなると、24時間365日電気代がかかることになります。
また、有益な情報を流すにしても、様々な情報配信のコストも生じることになるでしょう。
つまり、店頭ディスプレイ設置には、まず費用に関するデメリットがあると言えます。
制作会社を探す手間がかかる
それに加えて、制作会社に関するデメリットもあります。
そもそも、紙媒体による宣伝活動の場合は、特に制作会社のお世話にならないケースも見受けられます。
自社で全ての活動を行うとなると、わざわざ制作会社のお世話になる必要も無いでしょう。
一方で、店頭ディスプレイという手法を用いる場合、独自の制作会社に手伝ってもらわなければならないことが多くなります。
不動産屋の多くは、ディスプレイを用いた販促活動にあまり慣れていないので、制作会社を探すまでに多少の手間が生じてしまうこともあります。
このように、費用や手間に関するデメリットはあります。
しかし、これらのデメリットを考慮しても、店頭ディスプレイを設置したいと考える方も多いでしょう。
確かに、初期費用はそれなりにまとまった数字になりますが、それで売上アップが見込めるケースもあります。
最初にまとまった資金が生じたとしても、物件の成約数がアップすれば、それだけ回収できる可能性も高まります。
いわゆる、先行投資のようなイメージになります。
また、制作会社を探すにしても、大変なのは最初のうちだけです。
現在では様々なWEB媒体があり、多くの会社に対する口コミが投稿されていることもあります。
丁寧に情報を収集していけば、良い制作会社を見つけられるケースも多々あるでしょう。
それで、店舗の売上がアップできれば、それに越したことはありません。
まとめ
店頭ディスプレイに関する概要やメリット、デメリット等についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
徐々に増加しつつあるとは言え、まだまだ発展途上段階にある店頭ディスプレイの設置ですが、今後もその数は増えていく傾向にあるでしょう。
インターネットの普及が進み、ネットに対する抵抗が少ない世代が増えてきていることも、ディスプレイの設置拍車をかけていると言えます。
販促活動や集客増加に悩まれている不動産屋がありましたら、ディスプレイの設置を検討してみるのも良いかもしれません。
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