不動産の折込チラシ作成に関するポイントや、効果的なチラシ作成方法についてご紹介していきます。
せっかくチラシを作っても、すぐにゴミ箱に捨てられてしまっては悲しいものです。
1人でも多くのお客様に手にとって読んでいただくためにも、できることはしっかりと行っておきたいものです。
これといった正解があるわけではありませんが、より魅力的なチラシを作るための秘訣はあります。
そういったポイントを抑えておくことで、より効果的なチラシ作りにつながり、集客アップにもつながっていくことになるので、是非、本記事をご覧いただき、参考にしていただければ幸いです。
手に取ったお客様の心を掴むためのチラシにするには
売主様希望・売却物件求むといったチラシの中には、こんな物件を探していますという文言が入ったチラシもあり、具体的に書かれてあります。
例えば、近くに住んでいる両親と同居するために息子夫婦が7,000万くらいの土地を探しているとします。
「子供の幼稚園の関係で早急に探したいと思っていますので、急いでいます」、といったようなチラシを見たことがあるのではないでしょうか。
こういったチラシの内容は、ほぼ創作ですが、なるべく具体的に内容を書いて、そのエリアに合うピンポイントな数字・相場を出した方が、反応が良くなります。
なおかつ、そのチラシを手書きにすると、チラシを撒いた翌日には、チラシを見たお客様からの問い合わせが多くなります。
それからマンション限定で、「〇〇マンション限定で、探しています」といったタイトルにして、もっともらしい理由を記載します。
「少し前に同じ物件が出たのですが、タッチの差で売れてしまいました。銀行のローンの審査も通って、後は購入手続きだけという状態で、諦めきれないので、何とかお願いします」といった具体的な内容で、手書きで書かれたものがポストに入っていると、読んだお客様の中には、電話をする方も出てきます。
実は、こういったチラシには、具体的な相場の記載はしません。
坪単価200万くらいの物件があったとすると、若干上乗せして書きます。
そうすることで、チラシを見たお客様が、「ウチってこんな高い金額で売れるんだ」とか、「こんな金額だったら売るつもりなかったけど、売っても良いかな」と、思う人が多くなるのです。
なので、相場ズバリということではなくて、「結構良い金額で家のマンション(戸建・土地)は売れるんだ」と、想起させるような文言にすることがポイントとなります。
続いて、「至急売りを求めるお客様のご依頼にて探しています。お客様のご予算は、3,300万~4,300万円まで」といったように、マンションに住まわれている方に対して、至急売って欲しいといった文面で、裏面を見ると住宅ローンの無料相談会開催中ですと、書かれてあるチラシについてご説明します。
チラシの中で言いたいことは1つにする
まず、チラシの中で言いたいことは、1つにします。
住宅を売って欲しいのか、住宅ローンの説明会に来て欲しいのか、曖昧な内容のチラシは、反応が下がり、効果が出にくくなってしまいます。
そのため、どちらかに的を絞り、マンションを売って欲しいのであれば、裏面にも具体的な文言を載せることをお勧めします。
次に、お客様に選択肢を与えないようにするために、「このチラシを見てから2週間以内に、お電話を頂いたお客様には現金〇万円プレゼント」といった文言や、「住宅ローンマル秘冊子プレゼント」といったお客様が本当に欲しいと思う提案を作ってあげることで、チラシの効果をアップさせていきます。
効果的な不動産屋の折込チラシの作り方
せっかくチラシを作成しても、チラシが目立たなかったら、紙屑となるだけです。
しかし、不動産屋だからこそ、ネットを使わずにチラシで宣伝することで、目立つことができるのです。
チラシにお客様の声を手書きで載せることで、お客様同士の間で口コミが広まる効果を狙ったチラシ作りを行うことがポイントです。
例えば、「ここの不動産屋さんに仲介してもらって良かったです」と、具体的な例を出した文章を載せたり、「こんなに親身になってくれた不動産屋は初めてです」といったお客様の声を載せたりすることで、チラシを手に取ったお客様に「へぇ、ここの不動産屋って評判良いんだ」と、思ってもらうことができます。
適当にサイトを見て、問い合わせをしてくれるお客様を待っているようなスタイルでは、集客アップは見込めません。
自分の担当地域で、ナンバーワンになろうと思ったら、お客様の声をどんどん拾い上げていって、チラシに載せていきましょう。
お客様の声では信頼性が重要
お客様の声では、信頼性が重要となります。
不動産屋が創作した感想文を載せているだけかもしれないと思われてしまっては、意味がありません。
お客様の声を載せる場合は、名前と写真も併せて掲載することで、真実性が増し、チラシを見たお客様からの信頼度が高くなります。
お客様の感想は、適当に書いてもらうのではなく、自分からお客様に声掛けをして、「教えて下さい」という気持ちで感想を聞くことが大切です。
耳が痛くなるようなお言葉であっても、そこから店舗を改善していくヒントが得られる可能性もあるので、よく耳を傾けることが大切です。
次に、チラシを見たお客様は、その不動産屋に相談すれば、何かメリットが得られるはずだと思っています。
メリットがなければ、わざわざ知らない不動産屋を選ぼうとはしません。
駅から近くて店舗がきれいなどといったことは、どこの不動産屋でもやっていることなので、メリットにはなりません。
また、地域で一番古い不動産屋です、といったアピールも集客には不十分です。
しかし、「地域で一番古くて老舗です!他所よりもこの地域に関して詳しいです!」といった風にアピールしていくと、お客様は「この地域に詳しいのかな」とイメージしてくれます。
「老舗で今まで多くの人を仲介してきたので、色々な人に対応できるだけのキャリアがあります」、「不動産関係の知り合いなどのパイプがあります」、「入居後に水道や電気などのトラブルがあった時もすぐに対応できます」、「色々なことに地域で一番素早く対応できます」といったことをチラシの中でアピールしていけば、お客様にメリットを感じてもらうことができます。
単に、一番古いことだけをチラシに載せても、店舗が古い・社長が高齢といったデメリットをアピールするだけになってしまいかねないので注意が必要です。
目を引く折込チラシを作るための3つのポイント
よく、ポストに投函されている不動産屋の折込チラシには、まだまだ改善点があります。
すなわち、まだまだ伸びしろがあると言うことができます。
以下に、その3つのポイントについてご紹介していきます。
1.紙質の良い紙でチラシを作成する
まず、使用する紙質についてです。
ぺらぺらの質の悪い紙を使って作られたチラシを手に取ったお客様は、「あ~またか」と、思うのではないでしょうか。
経費を抑えるために安い紙質の紙でチラシを作っても、結局、紙屑になってしまうのであれば意味がありません。
チラシを作り、チラシを配るということは、集客をするということです。
そこには、経費を抑えるという考えを入れない方が良いでしょう。
経費だけの問題ではありませんが、どこの不動産屋も同じ紙質で同じ色合いだと、差別化ができないということになります。
せっかく作成した不動産折込チラシも、お客様の目からすれば、その他大勢の中の1つに過ぎないということになり、結果を出すことができなくなってしまいます。
ですから、結果を出そうと思ったら、他所とは反対のことをしていく必要があります。
2.文言の配色を工夫する
次に、不動産屋の折込チラシは、どこも似たような配色で印刷していると思うことはないでしょうか?
やはり、お客様がチラシを手に取った時に、他所とは異なる配色で印刷されていると、確実に目を引きます。
チラシで使用する色といえば、赤・黒・青・黄色が一般的です。
目立たせるためにはどういった色使いをしたら良いのかというと、例えば、黒一色で「地域で一番口コミの多い不動産屋」と印刷しても平坦な印象となり、インパクトがありません。
アピールしたい単語を目立たせるためには、口コミの多い不動産屋を赤文字に変えるだけで、目にした時に一番アピールしたい単語がぱっと目に入りやすくなります。
それだけで、お客様はチラシを読んだ時に、「口コミの多い不動産屋なのか」とちょっと気になります。
この「ちょっと気になる」ことをチラシの中に散りばめてあげることで、お客様の気持ちを掴むことができます。
チラシは、手に取ってぱっと見た0.1秒ほどの瞬間が非常に重要と言えます。
気になるワードが目に入ってこなければ、チラシとしての意味がなく、見てもらえない可能性が高まります。
3.チラシの新鮮さをアピールする
それから、チラシよりも、ネットに掲載されている情報の方が新鮮だと思っているお客様の意識を変えるような文言を入れることも大切です。
「このチラシを今月末までに持参された方限定〇名様にプレゼントを差し上げます」などといった、チラシを見たお客様にしか得ることのできない特別感や情報を載せることで、捨てずにおこうと思ってもらえる可能性が高まります。
毎週チラシを投函し続けなければ、お客様に覚えて頂くことができないからといって、内容の薄いチラシを投函するのは時間と経費の無駄となるだけです。
チラシを作成する際には、しっかりと目標を立てて、投函後の反響を見てから、その後の投函枚数などを考えていくことが大切です。
まとめ
不動産の折込チラシに関して、具体例を交えながら、効果的なチラシの作り方などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
たかがチラシと思われるかもしれませんが、その1枚の紙が人々の人生を大きく変えるきっかけになる可能性もあります。
そういった意味で、時間と手間をかけて、念入りに作っていくことが大切と言えます。
自分だったらどういうチラシを作るかな、などといった視点から入って、徐々にお客様目線を入れていくのが良いでしょう。
はじめから、あまり肩に力を入れすぎるのではなく、徐々に詰めていくことで、より良いチラシ作成につながると思います。
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